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第88話 異世界の戦場で、互いの顔を知る子と父

Penulis: 青砥尭杜
last update Terakhir Diperbarui: 2025-04-30 19:43:30

 アクーラが発した「ダイキ」の名に反応したカイトは、クラリティの前まで駆け寄ると父親の名前であるかを真っ先に確認した。

「その、ダイキというのは、ダイキ・アナンですか?」

「はい。聖魔道士であるダイキ・アナン卿です」

「そうですか……」

 言葉をつまらせたカイトへ寄り添うように、傍らへと歩み寄ったファセルが柔らかな声を掛ける。

「カイト卿のお父様ね……魔道士団を構成する魔道士が十二名を超えたときには、通例として空位とされる第十三席次。その第十三席次に、ダイキ卿が就かれた。残酷だけれど、問われているわね。カイト卿の覚悟が」

「……ええ、思ったより早かったですが……俺の覚悟が問われる局面ですね」

「どうなさいます?」

 ファセルの問いかけに対し、カイトは前を見据えたまま答えた。

「……戦いましょう。俺は、トワゾンドール魔道士団の首席魔道士として遠征に加わりました。やらなきゃいけないことは、分かってるつもりです」

「お父様と矛を交える事態にも、立ち向かう覚悟がお有りなのね?」

「……はい。今の俺には、肉親よりも優先しなきゃならない使命があります」

「結構。その覚悟が決まっているなら、わたしたちがカイト卿の矛となってさしあげましょう」

「ありがとうございます。お願いします」

 ファセルに向けて頭を下げたカイトの肩を、アクーラがグッと抱き寄せる。

「このアクーラ・ウォークレットも付いてますからねえ。御安心召されよ、ってなもんなんですよお」

「はい。ありがとうございます。心強いです」

 アクーラの性格に救われた気がしたカイトは、固まっていた表情を微かに緩めて礼を述べた。

 カレラはゆっくりとクラリティへ歩み寄ると、敵の主体であるラブリュス魔道士団に籍を置く魔道士たちの所在を訊ねた。

「クラリティ卿。我々の敵となる魔道士たちは、今どこに?」

「街の中央に位置する、広場に集合しています」

「一般の兵は?」

「後方支援に当たる一般の兵が小隊規模で帯同していますが、広場にはいません。ヒンドゥスターンの国軍に属する一般の兵が接収されることもなく、ラブリュス魔道士団と第六魔道士団に属するセナート帝国の魔道士だけが広場に集まっています」

「そうですか。では、案内願えますか?」

「はい。こちらです」

 すぐさま首肯を返したクラリティの先導で、カイトら十名の魔道士で構成されたは四ヶ国の混合部隊
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